02.18
Tue
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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車のメンテナンスも終盤になりました。

その10では、まとめをして終了する予定でしたが、
まだもう一つだけ重要な補修が残っていました。

その10では、フロントメイデンのフライヤー軸受けのお直しです。

その10まで各パーツのお直し記事で、この次の記事で総まとめをします⤴️

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オリジナルのフライヤー軸受けは、ぼろぼろな状態で、
はずれそうになっているところを、釘6本❗️で無理矢理留めてありました。

全ての釘を抜いて、千切れていた革を取り出しました。

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さて、前もってネットオークションで、厚さ5ミリの革の端切れを
見つけられたのは幸運でした。

カットする前に、デザインを考えます。

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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車の初代です。

正方形で厚みは約5ミリ。

メイデンの中央で木釘で留めてあります。

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2枚合わせになっています。

おそらくオリジナルで、革が油をよく吸い込んで、
真っ黒になり、頼もしいかぎりの姿です。

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こちらは、ドイツ🇩🇪メーリンゲンのダブルフライヤーの紡ぎ車。

不思議な五角形です。

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厚みは5ミリ近くあります。

メイデンを貫通して、反対側で小さな楔で留めてあります。
惚れ惚れする細かい仕事です✨

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リトアニアの初代の軸受けを参考に正方形にカットしてみます。

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革の細工用の道具を持っていないので、ハサミでカットしてから
中央の穴を開けられないことに気づきました😓(今頃?)

さて、困った……と思ってふと見ると……

端切れの端に、楕円形の穴が開いています💡
これを使わない手はありません。

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うまくカットできました。

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けれど、穴が少し小さいです。

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穴を大きくするため
糸切り鋏と木槌を使いました。

この糸切り鋏は、日本橋の老舗、木屋の「団十郎」。

お嫁に行く時(40年近く前)に母が買ってくれ、
それ以来、何度も藍染木綿布を巻き直しながら
大事に使い続けている糸切り鋏なんです。

木槌で叩いてごめんなさい🙏

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うまく穴を広げられました。

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反対側には、楔を入れる穴を開けます。

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小さな楔は、とりあえず爪楊枝で。

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革に、オイルをたっぷり吸わせてから取り付けました。

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オイルをぐんぐん吸い込むのには驚きました。

2枚重ねにした方が安定しそうですが、
まずはこれでフライヤーを無事に支えることができました。

初めてのことばかりでしたが、やればできるものですね。
これであとは、いよいよ組み立てて、補修が終了します😭





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02.14
Fri
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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車3の補修その9は、いよいよワックス塗りです。

全てのパーツを並べました。

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塗装は、アンティークワックスを使います。

これは、蜜蝋など自然のものを主体に色をつけたワックスです。

最初にリトアニアの紡ぎ車をKatsuji-Forest Gallery で修理してもらった時に
今後アンティーク紡ぎ車をメインテナンスするときに便利ですよ、と勧めてもらったものです。

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Jマートで入手できました。
色は「ダークオーク」にしました。

最初のリトアニアの紡ぎ車は、「ウォルナット」で塗装してもらいましたので
今回は、違う色にしてみました。

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ちょっとドキドキしますが、一番大きなホウィールから塗り始めました。

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画像では、濃い色に見えますが、実際は透明感が強く、
色はとても薄く感じます。

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30分以上置いてもう一度塗って、乾燥させて、
最後によく拭き込みました。

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ホウィールの作業前後。

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同じように2度塗りしても、パーツによって
色の濃さにかなりの違いが出ました。

そんな中、一度塗りでしっかり濃くなったのは、ボビンでした。

表面がザラザラしているとか、元の塗装が残っているとか
あまり関係なさそうなのが不思議です。

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各パーツの作業前後。

2度塗りして乾燥後、拭き込むとツヤも出ました。

ツヤが全く出なかったのは、ディスタフ2本です。
これは、金属コイルたわしで塗装剥がしせずに、
皮むきヤスリで水洗いしながら塗装を落としたもので、
表面がザラザラのままだったのです。

もっと丁寧に、目の細かい紙やすりで磨いてから塗るべきでした。
まだ間に合うなら、ヤスリをかけて磨いてからもう一度ワックス塗りをしてみます。

他のパーツもまだ色が薄いので、少し時間を置いてから、
あと2回くらいワックスを塗って仕上げたいです。

次は、補修の総まとめをして、10回目で補修記事を終了したいです。




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02.13
Thu
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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車3の補修その8は、
ホウィールとフライヤーセットとスペアのボビンです。

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もっとも汚れ付着が激しくそして大きな部品のホウィールです。
補修最期の砦です。

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なんといってもすごいのが、このホウィールのハブ部分です。

油汚れの付着が半端なく、そしてその上からニスまで塗ってあります。

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油を差さないスポークにまで油が流れたのか
激しく汚れ、そしてニスの上塗りでテラテラと光ってます。

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ハブとスポークに、オリーブオイルを塗ってしばらく置き、
汚れと塗装を一気に落とします。

スポークは、おもしろいように汚れと一緒に塗装も剥がせました。

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スポークまでは良かったのですが、ハブの真っ黒な油の付着は、
擦っても擦っても、ビクともしません💦

午前中いっぱい頑張りましたがあまり進展なし。

翌日に持ち越して、連れ合いにも下請けに出し頑張るもまだまだ。

もう一日、頑張りました。

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3日かけてここまでです。

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表裏ともに、ハブは荒い目の紙やすりもかけたのですが、
木部奥まで油が染み込んでいて、きれいにはなりませんでした。

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木部表面を削り取ったとしても、黒ずみは取れず、これにて終了です。
このあと、ワックスを塗るとどのようになるか、やってみてのお楽しみです。

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さて、最後は、フライヤーとスペアのボビンです。

一番左のフライヤーセットがこの紡ぎ車のオリジナルのものです。
右の2セットは、別に今回合わせて買ったものです。

一番右端は、少しサイズが小さい(スピンドル部分が短い)ので使えるかどうかわかりません。
中央のものは、サイズがほぼ同じなので、使えると思います。

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スペアのボビンが2個付いているというのが、
この紡ぎ車の売りの一つでしたが、よく見ると、
どちらもオリジナルのボビンと形が違います。

たまたまサイズが近いので付けたというだけのようでした⤵️

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さて、これがオリジナルのフライヤーセットです。

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この補修作業を始める前に、塗装を落としてありました。
アームの中央部は、石膏のようなもので補修して厚く塗装がしてあったため、
塗装を落とすと、とても醜くなってしまいました。

ワックスだけでは、石膏をカバーできないので、
再塗装も検討しています。

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この3セットとボビン2個の塗装剥がしは、
順調に終了しました。(画像は作業前)

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作業のまとめです。

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ホウィールの作業前後。

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フライヤーセットの作業前後

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フライヤーセット2の作業前後。

このフライヤーの糸かけフックは、片側はステンレス製に交換済みできれいですが、
反対側は、銅製で、なぜか全て短くカットされ、使えそうもありません。

ステンレス製のフック側のみで紡げば使えそうです。

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フライヤーセット3の作業前後。

このフライヤーは、塗装ではなくニスだけが塗ってありました。
意外と落とすのは大変でした。
特に糸かけフックの間は、指が入らないので時間がかかりました。

糸かけフックは全て錆びていて、
そこへ汚れや糸の繊維が絡みついています。

ワックスがけ後に念入りに磨こうと思います。

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予備のボビン2個。
左は塗装が簡単に落ちましたが、右はあまり落とせませんでした。

材の違いのためなのか、塗料が違うのかわかりません。

これで全てのパーツの塗装落としが終わりました⤴️

いよいよ、ワックスがけのお楽しみに入ります。



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02.08
Sat

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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車3の補修その7は、
メイデン2本です。

メイデン(maiden)とは、独身女性の総称のような意味で、
紡ぎ車のこの部分をなぜそう呼ぶのか、
はっきりとはわかりません。

フランスでは、同じこの部品を、マリオネット(操り人形)と呼んでいるのも不思議です。

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前後のメイデン2本。作業前。

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まずは、手前側のメイデンです。

フライヤーのオリフィスを掛ける革がぼろぼろです。

ぼろぼろになった革を補強するために4本も金属釘が打ち込まれています😭

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革を留めるために打ち込まれた金属釘。

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幸い、錆びた古釘は、全て抜くことができました。

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金属バンドを剥がして、釘を全て抜きました。

かわいそうに満身創痍の女性ーーーー

(ものすごく象徴的な意味づけを感じてしまいました。
女性たちから楔を取るって言う)

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ぼろぼろだった革も抜き取りました。

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ラッキーなことに、ネットオークションで、
5mm厚の革の端切れを入手できました。

ワックスがけが終わったら、カットして嵌め込もうと思います。

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さて、次は、奥のメイデンです。

こちらは、尖塔部分に変な補修がされて、トップの獣骨装飾も曲がっています。

まずは、とりあえず、獣骨装飾を取りました(後でまたつけます)

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塗装剥がしをする前の状態です。

恐ろしいほどの数の釘が打ち込まれていました。

全て抜くことができてほっとしました。

奥のメイデンの革も取り替えたかったのですが、
がっちり付いていて、引き抜くことができませんでした。
当分これを使いましょう。

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塗装を落としました。

2時間以上かけても落としきれませんでした。

特に奥のメイデンは頻繁にオイルを差して使っていたため、
油の付着が固まっていて取りきれませんでした。

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奥のメイデンのトップには、平べったい円盤状の木が接着してあって、
どうしてもそれを直したかったのです。

荒い紙やすりで時間をかけて、削りました。
手前のメイデンのトップと似た形になるまで削りました。

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もう少し、丸みが出るまで、仕上げたいです。

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釘抜き作業まとめ

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奥メイデントップの整形

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作業前後のまとめ

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次のホウィール作業に入っています。
一番大きくて目立つ部品だけに、時間をかけて丁寧に進めたいです。


その8に続く〜




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02.08
Sat
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リトアニア🇱🇹の紡ぎ車3の塗装剥がし塗装剥がしその6は、
マザーオブオール(mother-of-all)とテンショナーです。

マザーオブオールは、フライヤーセットの土台部分で、
テンショナーとフライヤーセットをつなぐ役割もしています。

どうしてこのような名称になったのかわかりませんが、
直訳すると「すべての母」。余計に分かりにくいので、
長いですが、そのままマザーオブオールとします。

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作業前。

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テンショナーの把手は、糸紡ぎの作業中に一番よく使う部分です。

その部分の塗装がこんなに荒いと気になってしまいます。
是非ともきれいにしたいところです。

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簡単にきれいにできました。

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次は、マザーオブオールの上の横木です。

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金属バンドを次々と外していきます。

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そして、マザーオブオール本体。

これをどうするか、少し考えます。

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飾りとしての金属バンドは、
この部分の割れを食い止めるためのものだったことは、
始めの観察からわかっていました。

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底部分を見ると、ベニヤ板か厚紙で補強し、塗装してあります。

さらによく観察すると、もしマザーオブオールが二つに割れたとしても、
外れてしまわない限りは、糸紡ぎの機能にはあまり影響しないように思います。

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そこで、思い切ってまず上側の金属バンドを剥がしました。

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下側のバンドだけ残して、革で包もうかとも考えたのですが、
なんとなく姑息な手段に思えたので、やっぱり下も剥がしました。

さっぱりしました。

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この部分の塗装は、なぜか堅牢であまり落とせませんでした。

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塗装は、落ちやすい部分と、とても落ちにくい部分があります。

木材の違いなのか、再塗装の濃さの違いなのかよくわかりません。

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今日のまとめ1

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まとめ2



次の作業は、メイデン(フライヤーセットの支柱2本)です。

その7に続く。








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