11.01
Fri
2019-10-28a- - 1

リトアニア🇱🇹&ドイツ🇩🇪メーリンゲンのふたつの紡ぎ車の
修繕が7月に終わり、受け取る際に入れ違いに次の修繕を
お願いしたのが、真ん中に置いてある、リトアニア🇱🇹縦型の紡ぎ車です。

「紡ぎ車」は、いわゆる「紡毛機」のことです。
「紡毛機」という漢字の熟語はいかにも堅い感じがするので
「紡ぎ車」という言葉を使っています。

スピニングパーティでもたくさんの紡錘機(スピンドル)など
紡ぎ関連の木工品をだされている、
K-spindle (KATSUJI FOREST GALLERY)さんに修繕をお願いしています。

以下の記事では、「〜していただきました」の代わりに
「〜しました」と主語が「私」ともとれる書き方にさせていただきました<(_ _)>

実際に修繕作業されたのはもちろんK-spindleの柴原氏です。

2019102819395469c.jpeg

修繕が終わった紡ぎ車のbefore & after です。

一度塗装を落としてから、再塗装したので
ガラリと雰囲気が変わりました。



1. ホウィールの歪み補正と亀裂修繕

20191028193947103.jpeg

今回の修繕の一番の課題がホウィールでした。

大きながっしりとした重厚なホウィールですが
大きな亀裂があるだけでなく、
うねるような歪みがあって、ホウィールを回転させると
うねってドライブバンドがすぐに落ちてしまいました。

そこでまず、亀裂を修繕。
接着後にビスで留めました。

歪みはほぼ改善されました。
歪みを完全に取ることは無理があるとのことですが
紡げるレベルまで改善していただいたことで、よかったと思います。



2. 踏み板金属軸の歪み補正

201910281939463aa.jpeg

次の大きな問題は、踏み板の金属軸が曲がってしまっていることでした。

このため踏み板を踏むたびに脚が揺れて、
ホウィールの揺れにも繋がっていました。

金属軸は真っ直ぐに補正して、組み立て直しました。
これで脚部のぐらつきがなくなりました。



3.フライヤーのピン交換

20191028193953ca6.jpeg

この紡ぎ車は、幸運にもオリジナルのフライヤーセットが
付いていましたので、フライヤーサイズには問題がありません。

けれどもいざ修繕してみるといろいろと直す箇所がありました。

まずはピン(糸かけフック)の交換です。
ピンはやや錆びていましたので、そのままでは糸に汚れが移ります。

アンティーク紡ぎ車の特徴のひとつは、
この糸かけフック(ピン)が細く、鋭角的で、また取り付け間隔が狭いことです。

現行の工場生産の紡ぎ車は、可動式の(洗濯バサミのようなバネ式のフックを移動させる)ものと
丸型のやや大きめの糸かけフック(ピン)が付いているものがほとんどです。

アンティークのこの小さなピンは、ちょっと鋭そうな感じに見えますが
一度使ってみると、細い糸をかけやすく、
間隔も細かいので非常に使いやすいと感じます。

多くの方に体験していただけたらいいのにな・・・と思っています。



4. フライヤーの歪み補正とボビンの交換

20191028193948173.jpeg

フライヤーの歪みを補正しました。

フライヤーの軸にブレがあり、回転するたびに揺れるために
踏み板、ホウィール、フライヤー全ての回転がブレていました。
軸を一度抜いてから、中心部に来るように直しました。

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またオリジナルのボビンは古い補修あとがあり、
中心部に釘が打ってあったためにガタツキが出ていました。

そこで予備のフライヤーセットの中から
大きさの合うボビンをこちらに流用しました。


5. フライヤーの位置調整のピン

20191028193951e5a.jpeg

フライヤーの位置に遊びが大きすぎて
回転すると前後に大きく揺れすぎるため、
ある程度位置を一定に保つためのピンを新たにつけました。

安定した回転が期待できそうです。


6. 塗装落としと再塗装(ウォルナット)

20191028193956d6f.jpeg

オリジナルの塗装はとても濃い色・・・だと思っていましたが
実は塗装の色が濃いわけではありませんでした。

東ヨーロッパなどの海外では、家内工業に使われていた紡ぎ車。
多くの場合、納屋や日当たりのよい屋外などで紡がれることが多かったようです。

そのため、紡ぎ車の表面が煤けたり、
砂埃や、ランプのオイル、煤などで汚れた堆積していきます。
油汚れなどは拭いても簡単に取れないため、
汚れた上から、塗装がされていたようです。

そのため、一度塗装を全部落としました。
白木になりました。
 
そしてウォルナット色で再塗装しました。

木目がほとんど見えないほど黒っぽい塗装でしたが
重厚な木材をぜいたくに使ってあるため、
丁寧に塗装するとまるで別人のように美しくなりました。


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色が濃かったのでとても重くて暗い雰囲気がある紡ぎ車でしたが
再塗装して色が明るくなったお陰で
全体の印象がとても明るく変わりました。

特にホウィールの印象が変わりました。
きれいになりましたが、大きな傷がいくつか目立つようになりました。

改めてみると満身創痍の紡ぎ車。
酷使されていたのか、本当によく働いてきたのだと思います。
お疲れ様でした。きれいになってよかった・・・・



7. 踏み板の連結棒の交換)

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踏み板の連結棒は、相当傷んでいました。

特にホウィールの軸が入る穴は、何度も補修されたあとがありました。
そこで今回は作り直しました。

見違えるようにきれいになりました。

2019-10-31a-a - 1 (1)

紡ぎ車の写真をいろいろな角度から撮っていると、
向こう側の雪ちゃんと目が合いました。

「きれいになってよかったわね・・・」と喜んでいる?っというより、
「また、なんかわけのわからないことやってる・・・」と呆れ顔ですね・・・・

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リトアニア🇱🇹&ドイツ🇩🇪メーリンゲンの仲良し姉妹に挟まれて、
やんちゃな弟分のリトアニア🇱🇹縦型の紡ぎ車が、真ん中で主役です。

紡ぎ車は「女性」だと感じていますが
この縦型紡ぎ車は、がっしり重厚で少し男性的です。

その構造的な個性からもわかるように
紡ぐ糸も繊細な糸よりも、がっしりとした堅牢な糸が向いているように思います。

例えば、カーペット用の強い羊毛や、キャメルの外毛など。
紡ぎ車それぞれの個性に合わせた糸を紡ぎ分けるのもまた楽しそうです。

丁寧に修繕していただき蘇った紡ぎ車。
100年以上の時を経て、また楽しく働いてくれそうです。

大切に使い続けていきたいです。
ありがとうございました。


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10.28
Mon
2019-10-28a- - 2

土曜日に里帰りしてきたリトアニア縦型紡ぎ車です。

この三者の中では、一番最後に我が家にやってきたのですが
仲良し姉妹に挟まれた「やんちゃな弟分!」という感じです。

がっしりとした体格?なので男性的に感じます。

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さて、補修の詳細はまた明日以降にアップする予定です。

今日のところは、三者(三車)のドライブバンドを
交換する過程をお伝えします。

今までずっと、ドライブバンドにタコ糸(8号)を使っていました。
YouTubeや、「Respect Spindles」でもお馴染みのアビーさんも
YouTubeの中で、「アンティーク紡ぎ車のドライブバンドはタコ糸を使う〜」
と話しているので、私も安価で取り替えやすいタコ糸を使っていました。

けれど、いかんせん、タコ糸は伸びやすくて、切れやすい・・・・
長時間にわたってたくさん紡ぐ場合は、やはり弱いのです。

K-spindle の柴原さんにもタコ糸はやめましょうと再三言われていました。
釣り用のテグスや、ドライブバンド専用の糸を使うのが良いそうです。

けれどどうしてもナイロン的なものや、ゴムのドライブバンドに抵抗があるのです。
スウェーデンから送られてきたアンティーク紡ぎ車には太い亜麻糸の
ドライブバンドが付いていました。

太い糸は、摩擦が大きくて、糸の引き込みが強くなりますので
ドライブバンドの太さは、自分の紡ぎたい糸に合わせて変える必要があります。

そこで手持ちのヘンプ100%の糸を使うことにしてみました。
タコ糸8号よりやや太めです。
ヘンプ糸なので強さはコットンよりずっと優っており、伸びることもありません。

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綛のままのヘンプ糸を紡ぎ車にかけて、玉巻しました。
左手の親指に糸をかけて右手で巻いていきます〜〜

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貴重なアイボリー糸。

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モスグリーンの糸も玉巻します。

せっかく買ってあるボールワインダーの棒を使って巻いてみました。

これはEbayで購入したもので、シベリアから送られてきました。
とても気に入っています。

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仲良く並んでニコニコ笑っているみたい💕

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左がポールを使って巻いた玉、右は親指を使って巻いた玉。

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まずはリトアニアの紡ぎ車につけてみました。

やはりタコ糸8号より少し太めです。
丈夫で長持ち〜〜っとなればいいなぁ。

ボビンの導き糸にも使ってみました。

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次は、戻ってきたばかりのリトアニアの縦型紡ぎ車につけました。
こちらは、モスグリーンの糸にしてみました。

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最後は、ドイツ🇩🇪メーリンゲンのダブルフライヤー紡ぎ車。

今まで片側で紡ぐごとにドライブバンド(タコ糸)を付け替えていたのですが、
左右どちらにも、つけてみました。

正面から見るとX字状に交差してみえます。

このまま片側で紡ぐと、どちらのフライヤーも同時に回ってしまうので
紡がない方のフライヤからは、ドライブバンドを外しておく必要があります。

同時に回ってもいいのですが、ペダルが重くなりますので。

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左右のドライブバンドが別々に分かれるように
ホウィールの溝は2筋、深い溝になって別れています。

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どこから眺めても惚れ惚れするほと、細かい点まで行き届いた作りです。
性能も抜群。

本当にドイツの高性能車のようです。

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3つの紡ぎ車から外したタコ糸は捨てません。

ちょっと汚れていますが、カットして、
紡いだ糸の綛を留めつける糸にします。

これは何本あってもすぐに足らなくなってしまいますから・・・

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ドライブバンドをすべて付け替えて、
出番を待つばかりの三者(三車)です⤴️






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10.27
Sun
2019-10-26- - 1

Katsuji Shibahara Gallery(K-spindle)さんにかねてお願いしていた
リトアニア縦型紡ぎ車の修繕が終了したとのこと、
復旧したばかりの中央道を通って、多摩川近くのギャラリーにお邪魔しました。

まるで別人ののようにきれいに蘇った紡ぎ車です⤴️

お世話になりましてありがとうございました。

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長時間お留守番のめいちゃんがキーキー走り回ります・・・・

紡ぎ車補修の詳細はまた後ほどアップ致します。

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帰り道、すぐ近くにある生田緑地を30分ほど散歩しました。

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横浜時代に、大好きな民家園は何度も訪れた場所。
今日は時間がないので次の機会にはまた立ち寄りたいです。

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広葉樹林がきれいです。

初めて、枡形山にやってきました。

3階建ての展望台へはエレベーターあり。

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展望台に出てびっくり!
それほど高い場所だとは思っていなかったのに
360度の素晴らしい眺望です。

墨田区のスカイツリーをはじめ、六本木ヒルズなど見えています。

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武蔵小杉のタワーマンション群・・・

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遠く赤城山や日光連山、男体山も望めます〜

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レインボーブリッジ、つばさ橋、房総半島も!

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帰路、調布ICから中央道に乗ったところ、
話に夢中になっていたせいか、八王子方面へ行くところを
新宿方面へ間違っていってしまいました(ノ_-;)

高井戸ICを降りて東八道路を戻って、再び調布ICに乗るまで50分!
乗り間違えには注意です(;^_^

石川PAに向かう途中からみた異次元的夕焼けです。

アンティーク紡ぎ車のことでお話が盛り上がり、
もっとお話ししたいなぁ〜〜っと後ろ髪を引かれる思いで多摩丘陵をあとにしました。


今日の佳き日に心より感謝!




https://youtu.be/fwL2aiv6MxA



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10.25
Fri
2019-10-25- - 1

昨晩からまた激しく雨が降り続いています。

朝になって小降りになっていましたが、
お昼過ぎからまた断続的に雨脚が強くなってきました。

white-arc-1022.jpg

山中湖観光情報

「即位礼正殿の儀に際し、山中湖に富士山をバックにかかる白い虹」

これは楽しみに拝読している
In Deep さんの最新の記事に出ていたのものです。

東京でも、儀式が始まると同時に雨が上がって
半円で低い位置の完璧な形の虹がかかったことが話題になっていました。

科学的にも説明のつく現象ですが、とても美しいです。

また、それと同時にとても不思議な話として出ていたのは、
2018年10月22日(ちょうど一年前の当日)に、
皇居の上空に二重の虹がかかったことです。

koukyo-rainbow-2018b.jpg

akari_garden

どちらも素晴らしく、美しいのでシェアさせていただきましたm(*- -*)m

記事はオリジナルのサイトでお読みください。

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明日は、K-spindle (Katsuji Shibahara Gallery) さんへ
仕上がった縦型紡ぎ車を受け取りに行きます。

雨が上がること、多摩川がまた増水しないことを祈っています・・・

受け取りと同時に、このチャイルドサイズの紡ぎ車を
次の補修のお願いのため連れて行きます。

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壊れているところあり、傷んでいるところあり・・・

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フライヤーを受ける革が切れてしまいました。
これは交換をお願いします。

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板の厚みが半分以下になるほど摩耗している踏み板。
これはどうしましょうか?


またお世話になって、蘇ってくれることでしょう〜〜




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10.24
Thu
2019-10-24a- - 5

霧が立ち込めています・・・・

朝から暗い空模様。
早速、ストーブ点火です

2019-10-24- - 5

昨日、谷地で見つけたキノコ。

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なめこに似ている?

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美味しそうに見えますが、
キノコだけはわからないので見るだけです。

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さて、K-spindle(Katsuji Shibahara Gallery)さんから
嬉しい連絡がありました。

7月に預けたリトアニアの縦型紡ぎ車の修理が完了したとのこと。
この週末、受け取りに行きます。

場所は、二子玉川に近い高台なので、台風19号の被害はなかったそうですが
変わってしまった多摩川の様子はあまり見たくないような気持ちもあります・・・

すぐ近くでは、浸水して大変な生活を続けている方もたくさんいらっしゃるようです。

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ところで、せっかく急ピッチで直していただいた紡ぎ車なので
すぐにでも紡いでみたいと思っています。

そこで、前回補修していただき、ヘンプの試し紡ぎだけして
そのままになっていたメーリンゲンの紡ぎ車で
ヤクの内毛を少し紡いでみることにしました。

まずは、スプールに紡いだままになっていたヘンプを巻き取ります。

貴重なヤクの毛なので、練習用にはしたくないのですが
最近はずっと植物繊維(コットン、ヘンプ、バナナ)ばかり紡いでいたので
久しぶりの柔らかい獣毛に、手を慣らしておこうと思います⤴️

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メーリンゲンの紡ぎ車は、ダブルフライヤー(フライヤーがが二つあります)
なのでひとつのフライヤーがとても小さくて、片側50gくらいでいっぱいになります。

紡ぎ車でヤクを紡ぐのは2年ぶりくらい。
紡ぎ始めにちょっととまどいましたが2、3分で勘が戻りました。

貴重なヤクの毛を紡ぎ車で紡ぐと、数時間(1日)で
100gを紡げてしまうので、もったいないように感じてしまいます・・・

ゆっくり紡ぎたいです。

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構造的な補修だけでなく、完璧に調整してもらっているため、
信じられないほどスムーズに快適に紡ぐことができました!

ヤクは、ヘンプよりずっと柔らかく軽いので、
気持ちも柔らかくなるように思います。

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ひとつ上の画像と同じ画像では?っと思ったそこのあなた!
間違い探しをしてください〜〜〜

メーリンゲンはホウィールが小さいので、こまめ調整ができます。
そのため信じられないほど細く紡ぐことも可能です。
けれど細すぎる糸は、結局は使いづらいので適度な細さに紡ぎます・・・・

細くなりすぎないように〜
50gきっかり紡いだら、編み物用にナバホプライ(3ply)に
してみようかな・・・・(初体験)


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